本日6月12日にAnimelo Summer Live(アニサマ)が発表した「注意事項」が話題を呼んでいます。
「コール禁止!?」「今年のアニサマはみんな地蔵だ!」のような憶測も流れてしまうほどですが、断言しましょう。
今年のアニサマは例年よりも確実に盛り上がる!
まずは、改めてアニサマの注意事項を見てみましょう。
「オタ芸の禁止」「MIX、コールの禁止」などに目が行きますが、それ以上に迷惑行為・禁止行為の列挙数の多さにびっくりする人も多いことでしょう。
(※6/13追記 「コール」が「周囲の迷惑となるコール」という表記に変更になりました)
アニサマの運営会社のMAGES.の社長・太田豊紀さんはこのようにTwitterでつぶやいています。
なんかざわざわしてるなと思ったら、Yahoo!ニュースにまで出たんだ。
— 太田豊紀@アニサマEP (@toshoboy3) 2017年6月12日
色々拡大解釈されてますね。
あくまで迷惑行為をやめてねってだけの話しなんだけどな。
タイトルで脊髄反射してる人多すぎ。
そして、キャリコネニュースがアニサマ公式に取材した記事によると、
「アニメロサマーライブでは、例年、観覧の際の注意事項を、公式サイトにて掲載、及びアニサマ開催日、開演直前のアナウンスで喚起しております。『迷惑のかかる』行為の禁止は、開演直前のアナウンスでは呼びかけており、今年初めて禁止というわけではありません。出演者、周囲のお客様が望まない迷惑行為、危険行為の禁止を明記いたしました」
「当該の注意事項を前後含めてご確認いただければ、と思いますが、『危険行為、迷惑行為の禁止』という文脈における『応援行為の禁止』でございます。ライブ会場が一体となって盛り上がろうとするシンプルな応援行為や、アーティスト様や周りのお客様にとって迷惑にならない範囲での声援、アーティスト様の望む形でのコール&レスポンスなどを禁止するものではございません。あくまでも迷惑行為を禁止するという文脈における常識範囲での適用となります。上記をお守りいただいて、例年通りお楽しみいただければと思います」
あくまでも「迷惑なコール・応援行為」の禁止であって、通常楽しむ分にはなんら問題はありません。
キャリコネニュースでも書かれている通り、ライブの諸注意は2013年から毎年公式サイトに掲載されており、今回が初というわけではありません。
実際に集計した結果が下の表。
2013年にアニサマ運動会が発生(※詳細を知らない人はググってね)。それを受けて2014年に大幅にルールが追加され、それ以降も年々厳しくなっているのがわかります。
今回(2017年)の諸注意で追加されたのは
- ライブのルールが適用される場所の指定・拡大(今までは野外広場は実質無法地帯)
- 物を投げる行為の禁止
- 咲きクラップ、MIX、コールなどのオタ芸の禁止
- リフト、人を担ぐ/担がれる行為・持ち上げる/持ち上げられる行為の禁止
- 円陣を組む行為の禁止
- 柵や機材に足をかける、叩く、蹴る行為の禁止
といった項目。
また、「両手を左右に激しく振る、回転する、腕を振り回す、上半身を反らす」といった遠回しな表現から、「オタ芸」と言う言葉で明確に禁止されるようになったのも注目点です。
それでは、なぜアニサマは今年はさらにルールを厳格化したのでしょうか?
原因は様々あるでしょうが、大きな要因としては、2016年のアニサマでゴキブリをばらまき逮捕された事件が挙げられます。
アニサマ運営と警察が犯人を逮捕したことについては、とても素晴らしいことだと思っています。
ですが、考えてみてください。
『「迷惑行為・不法行為をはたらけるような環境ができてしまっている」という根本的な問題は、これまでのルールでは防げなかった』のです。
公式サイトでも開演前のアナウンスでもマナーの周知徹底をし、違反者を退場させてもこのような事件が起きてしまった。
それならば、大きな問題が起きる前に対処できるように、さらにルールを厳格にするのは当然の成り行きと言えましょう。
大多数の参加者はマナーが良い素晴らしいファンばかりです。
そんな方たちにライブを純粋に楽しんでもらうためのアニサマ運営の決断を、私は全力で応援したいと思います。
ルールの厳格化で楽しめないって!?
今年のアニサマは、
- けものフレンズ、アイドルマスター、ラブライブ!サンシャイン!!などの人気アニメ作品ユニット
- 小倉唯、内田真礼、早見沙織、上坂すみれ、三森すずこ、大橋彩香TrySailといった大人気女性声優
- 蒼井翔太、GRANRODEO、鈴村健一、SCREEN modeなどの男性声優
- LiSA、鈴木このみ、TRUE、黒崎真音、fhána、OxTといった実力の高いアニソン歌手
- Machico、羽多野渉、水瀬いのり、東山奈央、ClariSなどの初出演アーティスト
- 水樹奈々、茅原実里、田村ゆかりなど、久しぶりにアニサマに復帰したベテラン勢
など、見所がたくさんあります。
若手の見本市だと言われた昨年までとはちがい、日本最大のアニソンフェスの名は伊達じゃないことを示してくれています。
ライブは出演者やセットリストはもちろん、どういった演出で私たちを引き込ませてくれるのか。
私も今から楽しみにしています!!