アニソンブログ ア・ラ・カルト

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2017年のアニソン重大ニュース&来年注目のアーティスト!

2017年もそろそろ終わりですね。

世間では「トランプ大統領就任」「北朝鮮が弾道ミサイルを発射」「安室奈美恵引退」など様々なことがありましたが、アニソン業界でもこの1年大きなニュースがたくさんありました。

当ブログ恒例の「アニソン重大ニュース」で振り返ってみましょう!

【去年の重大ニュース】

 

2017年のアニソン重大ニュース

『けものフレンズ』が大流行!OPの「ようこそジャパリパークへ」ではMステにも出演

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今年の代表アニメを挙げるなら、間違いなく『けものフレンズ』でしょう。実在の動物をモデルにした可愛らしいキャラクターや、多くの伏線が散りばめられたストーリー、「すごーい!」「君は〇〇のフレンズなんだね!」といった汎用性の高いセリフなど、様々な面で話題となりました。

音楽面についても注目されており、どうぶつビスケッツ×PPPの歌うOP主題歌「ようこそジャパリパークへ」はゴールドディスクに認定されるなど大ヒット楽曲となり、地上波音楽番組のミュージックステーションやFNS歌謡祭でも披露されました。

曲のキャッチーさはもちろんですが、89秒のTV Sizeの中で「サビ」→「Aメロ」→「Bメロ」→「サビ」→「Dメロ」→「大サビ」と目まぐるしく変化している構成は見事。『月刊少女野崎くん』のOPテーマや、ユニット・OxTとして多くのアニソンを歌っている大石昌良さんが作詞・作曲を担当しており、彼の非凡なセンスには毎度驚かされます。

アニメ2期の制作、そして新スマホゲーム『けものフレンズぱびりおん』など、メディアミックスは今後も継続されていきますが、アニメについては1期から監督が交代することが発表されているため、そこが少々不安要素。とはいえ、けもフレの旋風は来年も継続されていくことでしょう。楽曲面でも大いに期待したいです。

 

ゆいかおり、スフィア、every♥ing!… 人気声優ユニットの活動休止・解散が目立った1年に

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多くのアニソン・声優アーティストが活動する中、存在感を増しているのが「声優ユニット」。しかし、今年は人気声優ユニットが立て続けに活動休止や解散となるのが目立った1年でした。

小倉唯と石原夏織のユニット「ゆいかおり」は6月30日をもって音楽活動の休止が発表され、事実上の解散となりました。突然の解散発表は、ファンはもちろん、声優ファンにとっても大きな衝撃でしたね。

戸松遥、高垣彩陽、豊崎愛生、寿美菜子の4人のユニット「スフィア」は、2019年の10周年に向けて、今年の11月から充電期間に入りました。個々人のソロ活動や声優の活動は継続されていくものの、スフィアとしての楽曲が2019年まで出ないというのはやはり寂しいところです。

 

また若手声優に目を向けると、木戸衣吹と山崎エリイのユニット「every♥ing!」も11月26日のライブをもって卒業となりました。こちらは元々高校卒業までの限定ユニットだったところを2人の20歳の誕生日まで延ばしたという事情でもあるので、上記2つのユニットとはちょっと理由が異なりますが、やはりそれでも残念なところ。

 

アニメやゲーム発のユニットも増えてきていることを考えると、色々な面で差別化が必要になって来るのかなとも思います。とはいえ90年代や00年代に比べると、最近の声優ユニットは結構寿命が長いんですよね。ゆいかおりとスフィアは8年、ミルキィホームズが7年半、Trignalが6年、i☆Risが5年半、petit miladyが4年半、TrySailは2年半などなど。逆にバナナフリッターズが22年ぶりに復活するなどの逆事例も。

ユニットはいつかは解散するものです。「いつまでも いると思うな 推しと親」という言葉もあるくらいですし、応援できる時にできるだけ応援してほしいと心から思います。 

 

林原めぐみ アーティスト活動29年目で初のソロライブを開催

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「ビートルズ初来日に匹敵」という言葉が冗談に思えない程、往年のアニメ・声優ファンに衝撃が走った「林原めぐみ 1stライブ」。「お金でファンを区別することはしたくない」という本人の意向で、公開録音のミニライブやレコード会社のライブなどを除いて今までソロライブは行ってきませんでした。

自身のラジオで発表した時にも「みんな驚いたでしょう。私が一番驚いてるんだよ。ずっと驚いているんだよ。ライブだって。はあ、頑なにやってこなかったのに(笑)」と本人が言うように、誰もが驚く発表でした。

そんな中野サンプラザでの初ライブは「作品ごとに曲を集め、キャラクターの声で小芝居のアナウンスを披露し楽曲を歌う」というスタイル。ミンキーモモ、セイバーマリオネット、万能文化猫娘、シャーマンキング、スレイヤーズなど、「声優・林原めぐみ」の軌跡、そしてファンの記憶と当時の熱を甦らせてくれる演出には鳥肌が立ちました。林原めぐみのすごさを改めて感じることができた1日だったと思います。 

 

アニソン聞き放題アプリ「ANiUTa(アニュータ)」が配信開始

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2017年3月から、世界初のアニソン聴き放題アプリ「ANiUTa(アニュータ)」の配信が開始されました。定額制の音楽配信サービスはApple Music、Spotify、Amazon Music、LINE MUSICなどありますが、アニソンに特化したものはこれが初めて。アニメのOP・ED主題歌はもちろん、キャラクターソングサウンドトラックゲーム主題歌ボカロ曲、そして声優やアニソン歌手のノンタイアップ曲など、収録曲は約5万曲。アニソンファンには嬉しいサービスです。 

このブログでも配信開始当初に取り上げましたが、やはり知らない曲を手軽に聴けるのが聴き放題サービスの一番のメリット。また、そのクールの新曲プレイリストを公式が作ってくれるのも嬉しいですね。

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他にも、ライブチケットの先行受付があることも魅力の一つ。アニサマは円盤先行の次にANiUTa先行だったので、入っておくと色々お得ですよ。

まだキングレコードやソニー、日本コロムビアといったレコード会社が参加していない、PC版がない、検索漏れがたまにある、など残念な部分も多々ありますが、今後さらに充実してくれるといいなと思います。

 

音楽業界全体でチケット転売が厳格化 アニソン業界でも取り締まり強化へ

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アーティストのコンサートやライブチケットの高額転売が問題になっている昨今、 2016年8月に一般社団法人日本音楽制作連盟など4団体と100組を超えるアーティストによる共同声明「チケット高額転売反対」が発表されました。

転売、いわゆるダフ屋行為は昔からあることですが、昨今の状況については、メルカリなどのフリマアプリ、そしてSNSでチケットの売買がしやすくなったことが大きな要因の一つです。 アニソン業界でも本人確認の徹底が行われており、ファンクラブがあるようなアーティストはもちろん、アイマスのようなCD先行の場合でも行われることが増えてきました。転売チケットを買っても本人確認で弾かれるのならば、買うメリットがなくなりますしね。

 

とはいえ、やはり高額転売がなくなっていないのが現実。用事などで行けなくなった処分目的の(定価での)転売、つまりリセールが気軽にできるような仕組み作りは、今年になって公式チケットトレードリセール「チケトレ」ができたことで一応達成されたとみるべきなんでしょうが、「チケトレ」は手数料が高く、全然チケットが集まっていないため、ほとんど機能していないんですよね。

 

結局「なぜ転売がなくならないのか」という根本的なところをしっかり直視しない限り、現状は変わらないと思っています。「転売をする人の多くは熱心なファンである」という事実はしっかり受け止めないと。

マッチングサービスの充実や、チケットに顔写真を入れたり、電子チケットでの認証など、できることはまだまだ多くありそう。音楽業界全体でどういう方向を向いて対策を講じていくのか、考えて欲しいと思います。 

 

日本最大のアニソンフェス「Animelo Summer Live」の注意事項厳格化が話題に

毎年8月に開催される大型アニソンフェス 「Animelo Summer Live」。6月に公式サイトにライブの注意事項が掲載され、以前よりも厳格化したことが話題となりました。

その時の解説は下記記事を見てもらえればいいのですが、結局蓋を開けたらいつも通り大盛り上がりのアニサマとなりました。SOS団のサプライズとかすごかったものね。

アニサマに限らず、昨今のアニソンライブではライブマナーが厳格化してきているのが現状です。規模がどんどん拡大し人が増えると、常識をわきまえない変な人やトラブルが増えてしまうのはしょうがないんですよね。実際、アニサマの厳格化もゴキブリ散布事件が一因であったわけですし。

なので、ファンのマナーに期待するのはもちろんですが、トラブルを未然に防ぐために公式からの注意事項が増えていくのは当然の流れと言えます。

ライブに参加する人はわかると思いますが、99%のお客さんはマナーが良いんですよ。もちろんノリが合う・合わないはありますが、「注意事項が書かれてる」=「ここのライブは怖い」と思わないで欲しいなと思います。 

 


他にも、「Ray、みみめめMIMI、遠藤ゆりかが引退を発表」、「田村ゆかりが音楽活動復帰」、「Poppin'PartyやRoseliaなど『バンドリ!』のライブが大人気に」などなど、多くのトピックスがありました。皆さんの重大ニュースは何だったでしょうか?

 

管理人の2018年注目のアーティスト!

今回も、管理人の来年注目のアニソンアーティストを紹介します!

ちなみに昨年紹介したのはPoppin'Party、東山奈央、YURiKA、和島あみ、MYTH&ROIDの5組。前者3組は大いに活躍していましたが、和島あみは2017年後半から活動休止、ミスドはボーカルのMayuが卒業してKIHOWに代わるなど、ちょっと残念な形になってしまいましたね。。。

亜咲花

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2016年10月にアニメ『オカルティック・ナイン』EDテーマ「Open your eyes」でデビューした18歳の高校生アニソンシンガー。2015年に「第2回NHKアニソンのど自慢G」で決勝に進出するなど、高校生とは思えない歌唱力には誰もが驚くと思います。また、帰国子女ということもあって、英語の発音も完璧です。

彼女のパフォーマンスを生で見たことがありますが、デビュー前から様々な場所で歌っていることもあり、堂々としたステージングは見事。生歌もCD音源以上ではないか?と思えるくらい安定していました。あと、MC中の観客のレスポンスにも上手く対応するなど、頭の切り替えも早い印象でしたよ。

今年はアニメ『セントールの悩み』のEDテーマ「Edelweiss」、ゲーム『OCCULTIC;NINE』OP主題歌「Play the game」を立て続けにリリース。来年1月には、アニメ『ゆるキャン△』のOPテーマを担当、そして3月には1stワンマンライブを開催予定と、かなり密なスケジュールとなっています。

来年には高校を卒業するので、更に飛躍していくことは間違いないでしょう。彼女の今後に期待しています。

 

Void_Chords

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『レガリア The Three Sacred Stars』『ACCA13区監察課』『ようこそ実力至上主義の教室へ』などの劇伴を手掛けた作曲家・高橋諒による、自身初のソロ・プロジェクト。ボーカルは楽曲ごとに異なり、彼の作家性を中心としたエッジのある音楽が特徴です。

アニメ『プリンセス・プリンシパル』のOP「The Other Side of the Wall」では、サウンド密度の濃いパワフルさ、そして歌詞がすべて英詞である大胆さに度肝を抜かれました。アニメ『つうかあ』では、主演声優2人をボーカルに起用したミディアムテンポの優しい楽曲「Angelica Wind」、疾走感と浮遊感のある隠れた名曲「Feel your breath」など、作品に寄り添いながらも様々な要素が足された厚みのある音楽が聴いていてとても心地良いです。

 

名義は違いますが、『ACCA13区監察課』のOP「Shadow and Truth」ではジャジーな要素も多く取り入れていたりと、彼の音楽的バックグラウンドは本当に広いなと感じます。インタビューも読みごたえがあっておススメです。

J-POPなどの他業界に比べると、アニソン業界は作詞家・作曲家が注目を浴びることが結構多いんですよね。それはクリエイターがしっかり評価されている証左であるし、よりクオリティの高い楽曲が生まれやすい環境にも繋がっていると個人的には思っています。

今度はどんなエッジの効いた音楽を聞かせてくれるのか、Void_Chordsの次の展開に要注目です!

 

大原ゆい子

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2015年に映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』EDテーマ「Magic Parade」でメジャーデビューしたシンガーソングライター

2017年にはアニメ『リトルウィッチアカデミア』の第1クールED「星を辿れば」、第2クールED「透明な翼」、アニメ『宝石の国』EDテーマ「煌めく浜辺」と、3枚のシングルをリリース。彼女の柔らかな歌声と、その歌声にピタリとはまるメロディがとても耳心地が良いんですよね。

『干物妹!うまるちゃんR』のキャラソンや、ゲーム『NOeSIS 歌う影の戯曲』のEDなどに楽曲提供を行うなど、作詞家・作曲家としても活躍しています。

1月からは、アニメ『からかい上手の高木さん』のOPテーマを担当。今までのアニメタイアップと比べるとかなりポップに寄った楽曲ですが、彼女の可愛らしい歌声がこれ以上なく映えていて、「素晴らしいなぁ」の一言に尽きます。彼女の楽曲は作品や人に寄り添って書いてくれるので、何回も聞くことで歌詞の意味をより理解することができるんですよね。

2018年も彼女の優しい歌声を聞ける機会が多くあれば嬉しいな。

 

渕上舞

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アニメ『ガールズ&パンツァー』西住みほ役、『蒼き鋼のアルペジオ』イオナ役、『暗殺教室』潮田渚役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』北条加蓮役などでおなじみの人気声優。声優活動10周年となる来年1月に、アルバム「Fly High Myway!」でソロデビューが決定しています。

声優ユニットのTridentや、アイドルマスターシンデレラガールズ、Tokyo 7th シスターズ、暗殺教室など多くの作品で歌唱している彼女。2015年にはKΛNΛTΛという架空のキャラクターによるキャラソンアルバムを発売するなど、彼女の声優活動と歌は切っても切り離せない関係です。

やはり彼女の澄んだ伸びやかな歌声、そしてどんな曲でも難なく歌い上げる歌唱力と表現力は、若手声優の中でも群を抜いていると思うんですよね。アルバムは全12曲収録なので、彼女のどんな表情が聴けるのか、今から楽しみです。

4月21日・28日には東京と大阪で1stライブも開催予定。アーティスト活動がどの程度精力的になるのか、来年は要注目ですね。

 

斉藤壮馬

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『ハイキュー!』山口忠役、『残響のテロル』ツエルブ役、『アイドリッシュセブン』九条天役、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』グレン=レーダス役など多くの作品で活躍している大人気若手声優。 2017年6月に1stシングル「フィッシュストーリー」でアーティストデビューを果たします。

ポップで明るいナンバーである「フィッシュストーリー」とは対照的に、『活撃 刀剣乱舞』のOPテーマ「ヒカリ断ツ雨」ではシリアスで疾走感のある楽曲を歌い上げています。かなり楽曲の幅がある中で、どちらの楽曲でも「斉藤壮馬らしさ」を感じられるのは純粋にすごいことだと思いますよ。

12月に公式Twitterで「新たな企画、密かに着実に進行中です!」とつぶやかれていたので、2018年も更なる動きがあることでしょう。今度はどんな楽曲になるのか、大いに期待したいです。

 


いかがでしたでしょうか? 皆さんの重大ニュースや、2018年注目のアーティストがいれば是非コメント欄に書いてみてくださいね。