NHKが日本アニメ100周年を記念して一般の方から投票を募った「ベスト・アニソン100」の結果が2017年2月18日18時半からNHK・BSプレミアムで放送されます。
それに合わせ、前もって101位から300位までの結果が公式サイトで発表されました。
ただし、この結果は順位と曲名と作品名しか書いてありません。
もうちょっと分析できるのではないでしょうか?
まずベスト・アニソン100とは?
NHKが日本アニメの100年を記念して「ベスト・アニメ」と「ベスト・アニソン」を視聴者のWeb投票で決めるという企画。
「ベスト・アニソン」は1日3曲まで投票が可能で、投票期間は2016年12月12日~2017年2月10日まで。
投票候補数は16,081曲で、データベースにない項目は「自由投票フォーム」を用いての投票が可能。
その結果が下記となります。
その結果に「アーティスト名」「種別(OP/ED)」「リリース年」を入れたのが下のGoogleスプレッドシートです。
2017年2月17日現在、101位~300位の結果しか反映していませんが、発表され次第100位以上のデータも追加します。
もう少し分析してみよう!
まず、どの時代の曲が多いのか見てみましょう。
上が曲数、下が全体の比率です。(n=200)
2010年代の楽曲が半分以上を占めているのはWeb投票という性質上しょうがないかなと思います。また、最近のアニメの方が記憶が鮮明ですしね。
ちなみに、2010年代の内訳は下記のとおり。やはり2015年・2016年が多め。
多いのはOP?ED?
次に、ランクインしたアニソンはどこで使われているのかを見てみましょう。
上のスプレッドシートのデータでは「OP」「ED」「主題歌」「挿入歌」「キャラクターソング」「イメージソング」の6つに分けました。
ここで言うキャラクターソングは「アニメ本編で流れていない、キャラクターによる歌唱楽曲」のことを指します。
その結果がコチラ。
やはり作品の顔であるOPが一番多い結果となりました。また、「主題歌」についても映画などのアニソンが主なので、「その作品の顔」という意味では「OP」に合算してもいいかもしれません。その場合は64%と約3分の2という結果に。
これをさらに分類して、先ほどの年代ごととの関係と併せて見てみましょう。
注目すべきはEDと挿入歌が年代を経るごとに多くなっていること、そしてアニメでは流れていないキャラソンが10年代で5曲もランクインしていることですかね。
昔のアニソンといえば「作品の顔」とも呼べるOPテーマのことを指すのが通常でした。それが時代の変化でEDや挿入歌もそこに上がってくるようになったというのは、アニメ作品の変化を如実に表しているんじゃないでしょうか?
一旦分析はここまで。
アニメベスト100が発表されたらさらに詳細に分析してみようと思います。