アニソンブログ ア・ラ・カルト

アニソンに関するデータと情報を扱うブログ。 アニソン評論サークル『アニソン ア・ラ・カルト』の告知もします

『Tokyo 7th シスターズ』の楽曲をテキストマイニングしてみた

 
 
 

どうも、NANDです。

突然ですが、自分は年末開催のコミックマーケット91でアニソン評論本を頒布します。

今回は「二次元アイドルは『何』を歌う?」というのテーマで、「二次元アイドル作品の歌詞の頻出単語は何なのか?」「作品間の共通項や違いは何なのか?」というのを書いています。

 

今回は、その同人誌内でも取り上げている『Tokyo 7th シスターズ』の結果について、特別にブログでも公開いたします。

同人誌でだいたいこんなことを書いているんだなと思っていただければ。

もちろん、単体で読んでも楽しめるように説明は付け加えていますよ!

Tokyo 7th シスターズとは?

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 Donutsから2014年からリリースされている、「アイドル氷河期と呼ばれる近未来」を舞台にしたスマホ向けアイドル育成リズムゲーム。

プレイヤーは次世代アイドル劇場型スタジオ「777(スリーセブン)」の二代目支配人となり、あやしげな美人マネージャーとともに新たなアイドルを育てていくゲームです。

 

kz(livetune)やヒゲドライバーらが制作したエレクトロポップな楽曲の評価も高く、女性アイドルものでは高い人気を誇っています。

今回は、そんな "ナナシス"  の楽曲の歌詞の傾向を探るため、「テキストマイニング」と呼ばれる手法で頻出単語をリストアップしました。

テキストマイニングとは、テキスト型のデータを統計的に分析するデータマイニング手法…といってもわかりづらいですよね。。。

簡単に言うと、大量のテキストデータを単語ごとに分割して抽出して、単語の出現頻度を可視化できる分析方法です。

そのため、どんな単語が多く使われているかを簡単に見ることが可能です。

 

今回は以下の条件でテキストマイニングを実施しました。

■対象期間:2016年12月までに発売された楽曲

■対象楽曲:37曲 (4U,KARAKURIなども含む)

■歌詞収集方法:Lyrics Master2 を使用

■備考:表記が異なる単語(例:「心」「こころ」「ココロ」など)は一つにまとめる。

ナナシス楽曲のテキストマイニング結果

その結果が下図になります。

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ナナシスで一番多く使われているのは「君」。邦楽ではよく使われている単語ではありますが、68% という出現率は高い値です。
「KILL☆ER☆TUNE☆R」などの応援歌で使用されているのはもちろん、ナナシスは恋愛ソングも豊富にあるため、特定の相手を想う対象として使われることも多い。

 

また、印象的なのは「手」の使用率の高さでしょうか。使用されている楽曲を振り返ってみると、始まりの曲である「Star☆Glitter」、メジャーデビュー曲である「僕らは青空になる」、4U の絆を再確認できる「Hello...my friend」など、印象的なシーンで使われています。

「手に抱き寄せる」「手を伸ばす」「手を繋ぐ」など使い方は様々ですが、彼女たちの希望や絆、想いを表現するものとして多用されています。

 

ちなみにアイドルソングでは定番の恋愛ソングですが、「恋」という単語はランクインしていますが、「愛」は今のところ1曲でしか使われてないというのは面白いところです。もちろん、「恋」や「愛」を使わないラブソングもいっぱいありますけどね。

 

 


いかかでしたでしょうか?自分の抱いてたイメージと同じだったでしょうか?

もちろん楽曲ごとにメッセージは異なるし、単語のイメージとは異なる使い方をされている場合もあります。あくまでも一つの側面として見ていただければと思います。

 

こんな感じで様々なアイドル作品を取り上げていますので、ご興味ある方は2016年12月30日のコミックマーケット2日目・東Q59bまでお越しください!